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パーマのスタイリング剤、おすすめは?

こんにちは、おひさしぶりの更新です。

今回は自分がしたいスタイルにあったスタイリングの選び方をご紹介します。

まず、最初に選ぶ要素は質感です。 ご自分がしたいスタイルの見本を見て、それがどのような質感に見えるのか観察してください。 「フワフワ」か「しっとり」か、もしくは濡れたように見えるのか、乾いているのか見てください。

パーマをかけたことがあるかたはご存じだと思いますが、パーマを髪が濡れている時の方が 基本的に強く出ます。スタイリング剤も同じで、水分量が多い物ほど、パーマを強く出す力があります。

つまり、質感とは、髪の水分量調節です。スタイリング剤の場合、これにプラス、「キープ力」があります。

水分量+キープ力でスタイリング剤を選んでください。 わかりやすくいうと、「どのくらいしっとりするか、どのくらい固くなるか」です。

現在、各メーカーでたくさん商品が出ていますが、名称は完全に好き勝手つけていて完全に無法状態(笑) 美容師が聞いても、使ってみないと用途がわからない物がたくさんあります。

例えば、固有名詞になってしまいますが「プレジュームドロップ」、、か、かっこいいけど、想像がつかないですね。 「インフィニアム フィニシオン」なんかの呪文みたいですが、こちらはスプレーです。

つまり現状、美容師でもよくわからなくて新商品が出ると説明を受けたり、サンプルを使って実際に スタイリングをして「どんな人に合っているのか」、「どのくらいの時間もつのか」そうやって商品を選んでいます。

ドラッグストアに行って、全くの初見で「私に合うスタイリング剤を選んで下さい」と言われても、なかなか難しいという ことです。つまりお客様は実際、買ってみて「あ、もう少ししっとりしたのかいいな」とか「もう少しボリュームがキープしたいな」とか 試行錯誤するしかないということになってしまいます。

そう考えると、美容室のスタイリング剤は高いと思っている方が多いと思いますが、「失敗が少ない」というのと 実際にお試しして買えるというのを差し引くと、そう高くもない気もします。

例えば、先ほど例にあげたプレジュームドロップ こちらは固さが3種類ありますが、私がよく使うのは2番です。

大きなカールをふんわり仕上げつつ、毛先のパサツキをしっかり押さえる。 そして、固まらないのに、毛束感がキープされる優れものです。

主にデジタルパーマをかけたお客様に使っています。 春らしく、風に揺れる表現に最適です:)

プレジュームドロップ2

100g ¥1,890

パーマのもちをよくする方法教えて!

まず、パーマの持ちという言葉には大きく分けて2つの概念があります。

1つは根本から新しい毛が生えてきて、それによって根本のボリュームなどが無くなってしまう事

これに関しては、解決策としては「かけなおす」以外にありません。

白髪の方をいくらしっかり染めても、1か月もすれば根本に白髪が生えてくるように

人間が生きていて細胞が分裂する以上どうしようもないです。

そういう意味では根本にかけるパーマは定期的にかけ直す必要があるので

周期としては早くなります。これは、どんな薬を使っても同じです。

 

2つめはパーマをかけた部分がだんだん弱くなってしまう事です。

これはまた2つの理由にわけることができます。

1つめは髪がもともとの形に戻ろうとする力で戻ってしまうということです。

髪がストレートの方ならストレートに、癖があれば、その形になろうとします。

これは髪の力が強ければ強いほど戻りやすいです。

髪が固い、髪が健康、髪が太い、癖が強いなど髪の持つ力が残っていればいるほど

元に戻るのも早いです。

もう一つのケースは髪のダメージによる戻りです。

これは戻りというよりもパーマの形を維持できなくなるといういい方のほうが

正しいですが、パーマがかかってる髪自体の弾力が失われてしまって

カールを維持できなくなり、「ダレてしまう」という状態です。

これは、髪の中の栄養の流出によって起こるので、一つ目の理由とは反対で

髪の持つ力が残ってないほど、起こる現象です。

これら、2つの事は、先ほどの「根本が伸びてくるケース」とは違い

どのようにしてパーマをかけたか、具体的にはデジパーなのか普通のパーマなのか

どんな薬剤を使ったのか、温度は何度でかけたのか等によって変わります。

正反対の理由で起こるパーマの戻りなので、対処方法も大分かわってきます。

一つ目の髪の力で起こる戻りに関しては、まず

「パーマをかける時点でしっかりかける」事が大切です。

これは、お客様が自分で、何かできることではないので、かける時点で

美容師とよく相談して下さい。当たり前ですが、元々ゆるいパーマは取れやすいので

スタイルと、「とれやすさ」の丁度いいバランスを美容師と一緒に決めていくことが大切です。

その点、同じゆるさで比べれば、普通のパーマよりホットパーマと呼ばれる物の方が

しっかりかかりますので、ゆるいスタイルも長持ちさせたいという希望がある場合は

選択肢に入れてみるといいかもしれません。

もう一つの対処法は、伸びやすくなるようなことを控えるです。

これは、ブローをしたり、ストレートアイロンでアレンジしたりすることが該当します。

カールしているものを、まっすぐに繰り返しセットすると、どうしても戻りやすくなります。

乾かす時に、カールを持ち上げて伸ばさないようにすると毎日のことなので

結果的にもちが良くなります。

 

次にダメージによるパーマの戻りですが、こちらはなるべく傷ませないことが大事です。

トリートメントをしっかりして、とくに髪の内部に栄養を届けてハリコシを出すような物が

望ましいです。

こちらのケースは、濡れている状態だと、しっかりパーマが出ているのに

乾くとバサバサしてパーマがとれてしまうといった状態が出やすいので

ドライの前に髪の水分が抜けすぎないように守るタイプのアウトバストリートメントや

ヘアクリームをつけて頂くのも有効です。

もう一つはなるべく傷みにくいパーマのかけ方をすることです。

傷みにくいパーマ、傷んでいる方に適したパーマ

そういうものを真剣に考えている美容師さんとしっかり相談して下さい。

しかし、どんな傷んでいる髪にでもかかる「魔法のパーマ剤」は

ありません。かからないものはかからないと正直に言ってくれる

美容師さんと相談しましょう。髪の状態と相談して、

時にはトリートメントをして、髪を良くする事を優先したほうが

いいときもあるかもしれません。そして、それを勇気を持って

提案するのも美容師の大切な仕事だと思います。