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パーマのもちをよくする方法教えて!

まず、パーマの持ちという言葉には大きく分けて2つの概念があります。

1つは根本から新しい毛が生えてきて、それによって根本のボリュームなどが無くなってしまう事

これに関しては、解決策としては「かけなおす」以外にありません。

白髪の方をいくらしっかり染めても、1か月もすれば根本に白髪が生えてくるように

人間が生きていて細胞が分裂する以上どうしようもないです。

そういう意味では根本にかけるパーマは定期的にかけ直す必要があるので

周期としては早くなります。これは、どんな薬を使っても同じです。

 

2つめはパーマをかけた部分がだんだん弱くなってしまう事です。

これはまた2つの理由にわけることができます。

1つめは髪がもともとの形に戻ろうとする力で戻ってしまうということです。

髪がストレートの方ならストレートに、癖があれば、その形になろうとします。

これは髪の力が強ければ強いほど戻りやすいです。

髪が固い、髪が健康、髪が太い、癖が強いなど髪の持つ力が残っていればいるほど

元に戻るのも早いです。

もう一つのケースは髪のダメージによる戻りです。

これは戻りというよりもパーマの形を維持できなくなるといういい方のほうが

正しいですが、パーマがかかってる髪自体の弾力が失われてしまって

カールを維持できなくなり、「ダレてしまう」という状態です。

これは、髪の中の栄養の流出によって起こるので、一つ目の理由とは反対で

髪の持つ力が残ってないほど、起こる現象です。

これら、2つの事は、先ほどの「根本が伸びてくるケース」とは違い

どのようにしてパーマをかけたか、具体的にはデジパーなのか普通のパーマなのか

どんな薬剤を使ったのか、温度は何度でかけたのか等によって変わります。

正反対の理由で起こるパーマの戻りなので、対処方法も大分かわってきます。

一つ目の髪の力で起こる戻りに関しては、まず

「パーマをかける時点でしっかりかける」事が大切です。

これは、お客様が自分で、何かできることではないので、かける時点で

美容師とよく相談して下さい。当たり前ですが、元々ゆるいパーマは取れやすいので

スタイルと、「とれやすさ」の丁度いいバランスを美容師と一緒に決めていくことが大切です。

その点、同じゆるさで比べれば、普通のパーマよりホットパーマと呼ばれる物の方が

しっかりかかりますので、ゆるいスタイルも長持ちさせたいという希望がある場合は

選択肢に入れてみるといいかもしれません。

もう一つの対処法は、伸びやすくなるようなことを控えるです。

これは、ブローをしたり、ストレートアイロンでアレンジしたりすることが該当します。

カールしているものを、まっすぐに繰り返しセットすると、どうしても戻りやすくなります。

乾かす時に、カールを持ち上げて伸ばさないようにすると毎日のことなので

結果的にもちが良くなります。

 

次にダメージによるパーマの戻りですが、こちらはなるべく傷ませないことが大事です。

トリートメントをしっかりして、とくに髪の内部に栄養を届けてハリコシを出すような物が

望ましいです。

こちらのケースは、濡れている状態だと、しっかりパーマが出ているのに

乾くとバサバサしてパーマがとれてしまうといった状態が出やすいので

ドライの前に髪の水分が抜けすぎないように守るタイプのアウトバストリートメントや

ヘアクリームをつけて頂くのも有効です。

もう一つはなるべく傷みにくいパーマのかけ方をすることです。

傷みにくいパーマ、傷んでいる方に適したパーマ

そういうものを真剣に考えている美容師さんとしっかり相談して下さい。

しかし、どんな傷んでいる髪にでもかかる「魔法のパーマ剤」は

ありません。かからないものはかからないと正直に言ってくれる

美容師さんと相談しましょう。髪の状態と相談して、

時にはトリートメントをして、髪を良くする事を優先したほうが

いいときもあるかもしれません。そして、それを勇気を持って

提案するのも美容師の大切な仕事だと思います。

正しいシャンプーの仕方、教えてください。

シャンプーの仕方ですが、特に変わったことをする必要はありません。

1.できるだけ毛穴が開いた状態のほうがより汚れが落ちやすくなりますので、湯船につかって

  汗をかいてからのほうがよい。

  シャワーの場合であっても、浴室が寒くて鳥肌が立っているような状態では頭皮の汚れは落ちにくいので

  できるだけ温まってからにする。

2.まず、髪をよく流す。濡らすではなく、流す理由は「お湯だけで流れる汚れを先に落とす為」

  髪にはお湯だけでは、落ちない汚れと落ちる汚れがあります。

  前者は主に油汚れ、後者は埃等や汗に含まれるミネラル分(塩など)。

  前者を落とす為にシャンプーには界面活性剤が入っていますが

  後者の汚れが界面活性剤の働きを弱めてしまいます。

  よって、シャンプーをつける前にお湯でよく流すことが大切です。

3.シャンプーを手に取って、髪を泡立てます。油分を含んだ整髪料を使用した日は

  ある程度、髪全体にシャンプーを行き渡らせたら一度流します。

  シャンプーにとってみると、頭皮から出る油汚れも、ワックスに含まれる油分も

  同じ油汚れです。つまり、ワックスをつけている髪はシャンプーからすれば

  相当汚れているのと同じになりますから、当然泡が立ちません。

  その状態でシャンプーしても、毛穴の汚れは落ちませんので

  一度、流してしまいましょう。

  もしも、もう一度シャンプーをつけてもフワフワした泡が立たない場合

  まだ、かなり汚れているということですから、泡立ちが良くなるまで

  繰り返して下さい。

4.ふわっとした泡が立つようになったら今度は頭皮に泡が万遍なく行き渡るように

  広げていきます。ゴシゴシ洗っても、毛穴の奥まで指が届くわけではありません。

  必要以上に強い力で洗うのはやめましょう。

  しかし、程よい刺激を頭皮に与えることによって血行がよくなりますので

  頭皮を傷つけない程度の力加減でマッサージするように全体を洗って下さい。

  爪が伸びていると、知らない内に頭皮を傷つけますので気を付けてください。

 

5.洗い終わったら、しっかり流してください。トリートメントをする場合であっても

  一度しっかりシャンプーを流してからつけるようにして下さい。

  ここで流した時に、いつまでたってもヌルヌルするようなシャンプーははっきり言って

  おすすめできません。肌にやさしい高価な界面活性剤はだいたい泡切れはいいですし

  そういった物ほど余分なものが入っていないですから。適度にきしみが出る物くらいでも

  いいと思います。そして、そういったシャンプーの方が後からつけるトリートメントの吸収を

  邪魔しませんのでトリートメント効果が高くなります。  

自宅で出来る髪を傷めない10の方法

ヘアケアで大切な事は?・・というご質問ですが、これは非常に範囲が広い問題です。

最近では、「頭皮ケア」という言葉もCMなどで使われるようになりましたが、この頭皮ケアもヘアケアと言えると思います。

いい髪にしたかったら、生えてくる毛もいい状態でないといけないですから。

話を戻しますが、「ではヘアケアとは何か?」と言われると少し哲学的になってしまいます。

ですが、そんなどうでもいいことに文字を割けませんので、抽象的にして誤魔化すことにします。

ヘアケアで大切な事は、「まず、どういう風になりたいかイメージをはっきりさせること」です。

人によって悩みが違うので、まずそれをはっきりさせないと対処法がないのです。

しかし、どんな髪質の方でも実践して欲しいことがいくつかありますので箇条書きにてお伝えします。

1 ヘアケアの見直しは、まずシャンプーから

2 基本は夜シャンプーして寝る事

3 髪を洗ったらドライヤーで乾かすこと

4 理想は湯船に浸かって汗をかいてからシャンプー

5 髪にスタイリング剤がついていて泡立ちが悪いと感じたら、流してもう一度シャンプー

6トリートメントは頭皮につけない(一部の頭皮用トリートメントは除く)

7 頭にタオルを巻いたまま放置しない

8 シャンプー用の頭皮ブラシ(とげとげしたやつ)は使わない(特に硬いもの)

9 自分で染めない(当ブログ参照)

10 信用できる美容師さんを確保する

9まで書いて、あと10個くらい浮かんだのですが、無理やり10にまとめました。

こうやって見てみると、やはりシャンプーについての事が主になります。

それだけシャンプーがヘアケアの基本になるということではないでしょうか?

 

最後に少しだけ、哲学的なところに触れると

普段、お団子アップにしている方がいるとして、その方が黒髪艶々の健康毛になったとしたら

お団子はしにくくなってしまいます。

極端な例ですが、健康にすることがイコールいい髪とは限らないというお話です。

しかし、どんなスタイルの方でも濡れたまま寝るのはオススメできませんので

そういうものを箇条書きしました。

 

自分で染めちゃダメ!なワケ(後編)

前回が少し難しい話になってしまった反省を踏まえて残りは簡単に説明します。
弱い薬と強い薬があってそれを使い分けることができるのが美容室ということです。

一般的な市販の薬は一種類しか入っていません(強い薬一種類です)

すると、必要以上の力で毛先を傷ませることになります。
しかも、ご自分で塗るとなると「毛先につけないで塗る」というのも至難の業です。
特に、最近はやりの「泡カラー」などは、時間がたつにつれ毛先に薬が落ちてきます。

結果、一番必要ないところへ一番たくさん薬がついていることになります。
これがホームカラーをしてはいけない理由になります。

裏技をご紹介します。
題名に反することですが、どうしてもご自分で染めなくてはならない時もあると思います。
そういった時になるべく傷んで欲しくないので、お試し下さい。

まず、お風呂で使っているトリートメント、またはリンスを傷んでいる毛先に揉みこんでください。
そのあと、流さずにカラーして下さい。そうすると、トリートメントが髪を守ってくれます。
毛先の色の染まりが若干悪くなる可能性がありますが、多くの方が一番気になっている部分は
根本の黒い部分、または白い部分だと思いますので問題ないと思います。

そうすることで、多少ムラが出ることもあるかもしれませんが、髪を守ることができます。

特に定期的にパーマもされる方は必ず行ってほしいと思います。

なぜなら、パーマにとって一番大事なところは「毛先」ですし
カラーは傷んでいても染まりますが、パーマはかからなくなりますので。

デジパーとふつうのパーマの違いについて

なるべく難しい単語を使わないように一部を簡略化して説明します。

一般的にパーマと呼ばれるものは、「パーマ液」によって髪を柔らかくしておいて
ロッドに巻いて形をつけます。
その後、もう一度「パーマ液2」によって柔らかくした髪を元に戻して終了です。

一方、デジタルパーマはロッドに巻いた後、熱を加えてより強力に形をつけます。
この時に髪が乾きますので、髪が乾いた状態でその形になるように記憶させることができます。
結果、デジタルパーマのほうが強く形がつき、なおかつ「髪が乾いた時に取れづらいパーマ」ができます。

ノーマルパーマ 薬剤

デジタルパーマ 薬剤+熱

ストレートパーマ 薬剤+熱

このようになりますが、みておわかりのようにデジタルパーマとストレートパーマは似ています。
行程自体も似ているので、組み合わせることが容易です。

デジタルパーマならストレートとカールを自由に組み合わせて使い分けることができます。
その分、手間と時間はかかりますけど^^(あと料金も)
しかし、デジタルパーマというのは、ただのツールです。一つの手段にすぎません。

髪形を決める際に、デジタルパーマにしようか、普通のパーマにしようかというのもわかりますが
どちらかというと、ご自分のしたい髪形に「どちらのほうが適しているか」という
考え方のほうがいいかもしれません。

美容師に「この髪型にするなら、どっちのパーマが向いているか」を聞いて頂くと
その後のケアを含めてアドバイスさせていただくことができます。